景観法。

ちょっとまじめに授業の復習。

景観法という条例が最近話題になっている。
まちの美観モラルを守らせるための法律。
今まで条例レベルでしか制約が効かなかったために、専門家たちの間では大きな転機になった。


が、国の思惑はべつのところにある。
簡単に言えば国内の観光地を見直し、観光産業で日本経済を活性化させていこうというもの。
そのために文化的価値を持たせられるまちづくりが必要となり、景観法が制定された。


それならば、、と、私は思った。
それならば、景観法は住みよい町ではなく、経済活性させるためにあるんじゃない?と。
もちろん、地域住民の生活を向上させるのは大きな目的である。
バリアフリー化や交通計画、日射や容積・建ぺい率の制限と、見直す点はたくさんある。
しかし、今までの動きを見ていると、こういった対象になるのは圧倒的に伝統的建築物が集まる地域である。
小田原にしろ川越にしろ、出来上がったまちはどうだろう?
それは観光地である。
観光産業が成り立てば、地域も潤う。
伝建地区でなくても、地域整備をすれば宅地が動く。
市民が増えれば税収も増える。
その関係は間違っていないし、否定もしない。


が、私が学校の机の上で聞く話は、そんなお金のことにはあまり触れられない。
専門家はそんなこと気にしてはいけないのかもしれない。
専門家じゃなくてもそんなこと気にしない人も大勢いるのかもしれない。
でも、多くの人がそこに繋がるからまちづくりについて真剣にとりくむのではないだろうか?
ちょっとそんなことを思ったら切なくなった。