自分の写真。

昨日、言われたことがあって、
ココ何年かの自分の写真を眺めてみる。


といっても、いわゆるアルバムは全然なくて。
あるのはデータとネガと。
そして作品集と。


被写体としての自分が全然いない。


大学に入って、写真部に入って、変わったこと。
自分のカメラを自分に向けなくなったこと。
シャッターを押したい自分。
カメラの前でピースをしたり、そういうことが少ない。
レンズを見るのが苦手になった。


何枚か見つかった写真は、何かの集合写真で、
自分は小さく、控えめに映っているものばかり。
高校生の時の写真は、バカみたいに友達と映っている自分がいて、
その表情は自分でも好きで、作ってない表情で。
今の笑顔は硬くて、こわばってて、不自然。


いつか作品の被写体の手伝いをした時もそうで、
カメラに向かって笑った写真はどれも変な顔で、
結局お蔵入りになっていた気がする。
作品になったのは、うつむいた写真とか、そっぽ向いてたりとか。
それはそれでいいのかもしれないけれど。


将来、自分の子供に見せる写真、残しておきたくない?
そう言われた。
たわいもない生活の中の写真。
何かの記念の写真。


自分がシャッターを押した写真は、自分のいた風景を切り取るけど、
それが自分がそこにいた証明になるとは必ずしもいえない。
風景と、自分と、一緒にいた人と。
それが、思い出に残る写真。
これからは、積み重ねなきゃいけない。