最近怖くなったこと。
社会に出ること。
社会に出て、ケンチクをやること。
これだけ景観利益だ、QOLだ、
パタンランゲージだ、都市のイメージだ、
やってきたわけ、4年間(ていうか5年間)。
結局、社会に出たら、負けちゃう気がする。
不動産屋さんに、地権者に、銀行に。
宅地建物取引主任者になるために、勉強する。
そこで都市計画法や建築基準法について学ぶ。
ポイントは、どこまで建てていいか。
どこまで開発していいか。
景観法や地区計画については細字で書かれていて、
多くの民間利益を生む手法の言葉に埋もれていた。
学生でしかなかった時は、非難さえしていればよかった。
よりよい手法を考えていればよかった。
それが実現しなくても。
それで十分で、私も満足していた。
これからはそうはいかない。
バカみたいだけど、たまに泣く。
隣にいる人が、こういう開発行為者であること。
何年後かの私が、開発しなくてはいけないかもしれないこと。
もしかしたらば、それに自分が慣れてしまうかもしれないこと。
自分が良くないと思っていることはやりたくないと、
就職活動中には、ディベロッパーを避けてきた。
でも、自分がその世界で努力して、マネーに勝って、
開発行為者の立場で良好な環境を作れないか、と、ふと考える。
マネーに勝つには何をすればいい?
景観に大きな資産的価値を与えればいい?
それはどうすればいい?
後半年と少し。
私は社会に出なければならない。
都市を学んでなければ良かったと思うこともある。
でも、学んでしまったんだから、もがかなきゃいけない。
立ち向かわなければいけない。
決意。