MOLDMAN the BELLRINGER in DUBLIN。

Coooooo2005-10-29

念願かなった。
ダブリンの鐘つきカビ人間
8400円なんて、安いのかもしれない。
そんな暗示にかかってる。
それだけG2と大王のコンビは素晴らしい。


ル・テアトル銀座は初。
意外と迷った。
というか、最寄り駅を間違えた気もする。
小雨の振る中、銀座を歩く。
銀座なのにこんな小汚い格好でいいのか?
と、思ったりもした。
けれど休日の銀座はいろんな人がいる。
あんまり気にならない。
劇場に近付いていくほど、人は疎ら。
ついてから気づいたのだけれど、テアトル銀座は来たことがあるみたい。
でも中学生か高校生の時なので、記憶曖昧。


開場よりも早く着いてしまい、待ちぼうけ。
でも待つ人はたくさん。
箱が大きいと行列ではなく、群れになる。
エレベーターに押し込められて3階へ。
私がいつも行くような劇場ではない。
ピカピカしてる。
8400円だからな。
当たり前のようにパンフレットを販売中。
私がいつも行くような芝居にはない。
席にB4くらいのプリントが置いてある。
8400円だから?
チケット代にパンフレット代を足すと10000円を超える。
安月給な学生には痛い。
でもホシイ。。。。
とりあえず、見送る。


席は中央ブロックではないけれど、12列目なので良。
体をちょっと舞台に向ければ何の問題もない。
サンシャイン劇場とは違う。
あそこは下手に端っことか2階だと体が痛くなる。
なので好きじゃない。
さすが8400円。


開演までチラシの束に目を通す。
実は久々の観劇。
だから久々のネビュラ。
昔は整理が追いつかないほどもらっていたのに。
これで次に何を見るか考えるのが楽しい。
劇団、本谷有希子はとても気になる。
吉祥寺シアターも行ってみたいし。
今期はちょっと余裕あるし、お財布と相談して芝居通いしたい。
あのころはそれだけを楽しみに過ごしてたからな。。


開演時間を少し過ぎた頃、音楽がヴォリュームをあげて変わる。
幕が開く。
前にテレビ画面で見た風景。
椅子に男女が腰掛ける。


大筋は初演と変わらない。
演出も思いっきり変えているようには思えなかった。
客席だけでなく、舞台の上や裏側にいた人にも心に残る1本だったのかもしれない。
名脇役たちもそのまま。
あのネタもそのまま。
だから、あ、くるくる!って予想できて、先に笑いそうになる。
だけど、主要キャストが変わると、やっぱり見方は変わる。


まず、中越典子がかわいかった。
初演より断然好きな点は、この娘。
最後、泣いちゃったもん。
可哀想すぎて。
あー、こんなかわいい子がぁ。
すごい。
かなりハマってた。


カビ人間はどっちも良くて、決め兼ねる。
純真無垢さは今回の片桐仁
哀愁漂い感は初演の大倉孝二
甲乙つけ難い。


土屋アンナは、キャラ的には良い気がする。
破天荒っぷりとか。
噛んでるの丸分かりだったけど。


サトルは、難しい。
キャラクター自体が微妙なポジションな気もするし。
エルビスのネタが変わってなかったので、嬉しかった。
アレ好き。
でもやっぱり、長塚圭史のほうがいい。
なよっとさとか。
ちょっと大人な感じとか。
ハマル。


ダブリン市民も+α。
小屋が大きいからキャストを増やしたという談もあるけれど。。
あの個性の強い市民を更に増強するなんて、笑い死ねと言われているよう。


で、総合して一番良かったのは山内圭哉
文句なし。
どの役の時も目で追ってしまう。
笑いなしの阿佐ヶ谷スパイダース「みつばち」もかっこよかったけど。
橋本さとしとの悪党コンビ最高。
群馬水産高等学校って…。
こんにゃく畑にぃ〜春が来てぇ〜♪
離れん。
SEX MACHINE by JAMES BROWNに合わせてのミサも最高。
ゲロッパならぬ、献金しろ。
聖歌隊と一緒に復唱したくなる欲求をぐっとこらえる。
海がめも最高。
口から産んだ。
泣きながら。
大王が与えた命題を難なくこなす。
というか、大王によって魅力を引き出されている?
こっちのほうがなぜか更にかっこよく見える。
それをさらりとこなす山内圭哉、最高。


大満足、あっという間の2時間半。
最後、拍手が鳴り止まない。
2回のカーテンコールの後、「本公演はすべて終了しました」の放送をさえぎって拍手。
こんなの初めて。
キャラメルボックスの慣習化したしつこい拍手とは違う。
大きい作品だとよくあることなのだろうか?
で、もう1度ご挨拶。
後藤ひろひとが王様の格好で自己紹介。
「こんな格好ですが、私が書きました。」
すごいね。
新喜劇も書けて、こんな感動作品も書けて。
天才!!


結局パンフレットを買ってしまった。
しばらく粗食生活。
外食禁止。
と言いたいところだけれど、居酒屋はしご。
明日から、祖食生活。