サクラ並木を。

先輩の商談に同席。


内容は、敷地調査報告と初回プランプレゼン。
資料を提示し、内容を説明していく。
お客様は納得納得で、順調に進んでいく。


特にこだわりはないので、非常に満足。
それがお客様のご回答。
でも、何か要望が無いか、探っていくと、こんな一言。
「アソビゴコロで、何かひとつ、御社らしい工夫を。」


他社にもこの要望を提示し、既に回答済みのものの例を示してくださった。
屋上、中階収納、開かれた子供用スタディルームなどなど。
その中で、特にお客様が丁寧に説明してくださったのが、サクラの話。


北側の隣家には、道路際にサクラの木があるという。
だから、お客様も道路際にサクラを植えてみませんか?
南側はまだ空地。
もし、このお隣もサクラを植えたとしたら、桜並木が出来ますよ。


隣がどうなるかなんて分からないけどね、と言いながら、
街を巻き込んだ提案を、お客様は気に入っているご様子だった。
あれだけ街に、都市に、と思っていた自分も、
結局プランを考えるとなると、
法規制さえクリアすれば敷地内をいかに有効に使うか、
いかに快適な室内空間を作り上げるかにとらわれてしまう。


そっか、こういうことなんだ。
このプラン提案した人、私の目指したい一人かも。
柔軟な、アソビゴコロ、私らしい家。