神楽坂。
行ってみたかったけど、行ったことなかったまち。
近いとこって、大概そう。
いつか行けるさ。
そう思ってると行かない。
東京タワーとか、お台場とか。
きっと、ちょっと遠いくらいが丁度いいこともある。
神楽坂の大通りはあんまり歴史のにおいがしない。
でも、間口の狭い店が、行儀よく並ぶ。
たまに、どかんと大きいのが落ちてる。
今日行ったお店も、間口が狭くて、奥に長く続く。
店長さんは赴任してきたばかりの人で、
すごく不思議なまちなのよねー、と言っていた。
来る人は、となりの工事現場のおじさん。
サラリーマンとOL。
おばあちゃんと子供とお母さん。
暖かさと、無表情。
それはまちの顔も一緒。
高いビルがにょきにょきする。
アスファルトがぎらぎらする。